さよなら初代ロクサーヌ
9日、今日はシオンの誕生日だ。そしてアレクシスとロクサーヌの誕生日でもある。
朝食の後はバグウェルの森へ。
狙いは勿論スキルだ。
同日、昼には仲良しの結婚式。
夕刻には選抜トーナメントの審判があった。
しかし、夜は。
初代ロクサーヌがガノスへと旅立った。
誕生日に亡くなるなんて切ない。
帰り道、ロクサーヌの死を悲しむ人で溢れていた。
少なくともロクサーヌの死を悲しむ者が家族以外にいて良かったと思う。
そして翌日。
アリサの誕生日を祝った後は。
ロクサーヌの葬儀があった。
思えばロクサーヌと最後にかわした言葉は。
練習試合に誘われたのが最後だった。
もっと話しかければよかった。
ロクサーヌはいつもシオンに何かを差し入れてくれていた。
ロクサーヌは今頃、デフロットとガノスで仲良く過ごしているだろうか。
悲しみを打ち払うかのように、シオンは葬儀の後にバグウェルの森にこもった。
お母さん、ガノスでの暮らしはどうですか?
デフロット陛下に会えましたか?
いつか私がガノスへ旅立つその日まで。
お元気で。